
外科的歯内療法(げかてきしないりょうほう)とは、通常の根管治療や再治療を繰り返しても痛みや腫れが引かない場合に行う、「歯ぐきの側からアプローチする精密な外科治療」のことです。
一般的な根管治療は「歯の頭(噛み合わせ面)」から器具を入れますが、根の構造や過去の治療内容によっては、上からのアプローチだけでは奥の細菌を取り除ききれないケースがあります。
外科的歯内療法では、主に2つの手法で抜歯を回避し、歯を保存します。
当クリニックで行う外科的歯内療法
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歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)
歯ぐき側から病気のおおもとを取り除く治療
被せ物や土台(コア)が頑丈に接着されている場合や、根の先端に大きな膿の袋(歯根のう胞)ができて通常の治療では、届かない場合に選択する外科手術です。
麻酔をした上で歯茎を少し切開し、骨に隠れている「根の先端の膿の袋」と「感染した根の先」を直接ピンポイントで除去します。
歯を抜かずに、原因だけを根本から取り除く方法です。 -
意図的再植術(いとてきさいしょくじゅつ)
一度歯を抜いてきれいにし、再び元の位置に戻す治療
お口の中の器具がどうしても届かない複雑な場所にトラブルがある場合の最終手段です。
「対象の歯を一度慎重に抜歯し、お口の外(顕微鏡下)で感染部分を治療・修復してから、元の場所へもう一度戻す(再植する)」という特殊な治療法です。
専門的な知見と技術を持つ医師だからこそご提案できる、歯を残すためのアプローチです。
外科的歯内療法(意図的再植と歯根端切除術)
についての費用
基本料金
| 費用(税込) | |
|---|---|
| 初診料(検査料含む) | 22,000円 |
| 再診料 | 3,300円 |
基本治療
| 治療内容 | 費用(税込) | 治療期間・治療回数 |
|---|---|---|
| 前歯部 (ぜんしぶ) | 154,000円 | 6ヶ月~1年(経過観察を含む)・1回 |
| 小臼歯部 (しょうきゅうしぶ) | 198,000円 | 6ヶ月~1年(経過観察を含む)・1回 |
| 大臼歯部 (だいきゅうしぶ) | 264,000円 | 6ヶ月~1年(経過観察を含む)・1回 |
※抜糸は別途費用をいただいております(2,200円)
治療に関する注意点・副作用について
外科的歯内療法は、通常の根管治療では改善が難しい病変に対し、抜歯を避けてご自身の歯を長く残すために有効な治療ですが、外科手術を伴うため以下のようなリスクや副作用、注意点があります。ご一読いただき、あらかじめご了承のうえ治療をお受けください。
治療中・治療後の痛みや腫れ
治療中は局所麻酔を適切に使用するため痛みはほとんどありませんが、麻酔が切れた後や術後数日間は、切開部位や骨の治癒過程に伴い、痛み・強い腫れ・内出血(頬や皮下の黄色〜紫色の変色)が生じることがあります(痛みは処方する鎮痛剤でコントロール可能です)。
治療期間・回数の変動
標準的な回数(1回)を予定して治療を開始しますが、治療後も骨の再生状態を確認するための定期的な経過観察(レントゲン撮影等)が必要です。なお、病変の大きさや解剖学的な制約(神経や血管の位置等)により、術中に予定していた処置の変更が生じる場合や、経過によって再度の処置が必要となることがあります。
根管治療後にこんな症状・お悩みありませんか?

- 根管治療を何度も繰り返しているのに、一向に痛みが引かない
- 被せ物を新しくしたばかりなのに、歯ぐきがプクッと腫れて膿が出る
- 歯の根のあたりを指で押すと、ズーンとした痛みや違和感がある
- 体調が悪いときや疲れているときに、歯ぐきがズキズキ痛む
- 終わりが見えない根の治療に、心も身体も疲れてしまっている
外科的歯内療法を選ぶべき医学的な理由
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他院で「抜歯しかない」と言われた歯を残せる
通常の根管治療では治らず「抜くしかない」と診断された歯でも、抜歯を回避して長く使い続けられる可能性が高まることです。
インプラントや入れ歯になるのを防ぎ、ご自身の天然歯を守ることができます。 -
精密な被せ物や土台を外さずに治療できる
(歯根端切除術の場合)歯ぐきの側からピンポイントで原因(根の先の病巣)にアプローチするため、今入っている高価なセラミックの被せ物や、外すのが難しい頑丈な土台を壊す必要がありません。
上からの作り直しの手間や費用を抑えられます。 -
原因を直接目で見て取り除けるため
原因の改善が期待できるマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用し、肉眼では見えない根の先の病巣や、細菌に感染した部分を直接確認しながら、除去・殺菌することができます。
そのため、手探りで行う通常の治療よりも再発率を低く抑えられる可能性があります。 -
治療の回数・期間を短縮できる
通常の根管治療のように、何ヶ月も何度も通って消毒を繰り返す必要がありません。
外科的におおもとの原因を直接取り除くため、少ない通院回数で治療を終えることができます。
なかなか治らない症状でお悩みの方へ
「神経の治療をしたけれど、痛みがすっきり引かない」
「治療を繰り返している」
根管治療が長引いてしまう原因の多くは、複雑に枝分かれした根の奥深くに、目に見えない微細な原因が残っていることにあります。
当クリニックでは、日本歯内療法学会 指導医の知識に加え、マイクロスコープやCTといった精密機器を活用し、肉眼では捉えきれない原因を精密に特定・除去する治療を行っています。現在の症状が長引いている方は、一度ご相談ください。

- 「日本歯内療法学会 指導医」
- 「日本歯科専門医機構認定 歯科保存専門医・指導医」
院長:牛窪 敏博
以前では、抜歯を余儀なくされる症例でも現代歯内療法学の革新により、ご自身の歯を残すことのできる選択肢が増えてきました。
そして治療後の経過も予想以上に良い結果が報告されております。しかし一部では、根管治療の経過が思わしくないというような風評があります。
それは、感染をあまり意識せずに根管治療を行い、その配慮が無くても結果に差が無いと考えている歯科医がいるからです。
根管の中をきれいに洗浄するにも時間が掛かり、10分や20分の治療では不可能です。
根管治療においては、感染させない配慮(ラバーダム防湿)と、充分な時間をかける必要があります。
根管治療でお悩みの方は是非、科学的根拠に基づいた、私が提供する根管治療を体験してください。
